父の背中

玄菜は1986年8月12日に父である明弘が創業いたしました。
40代で糖尿病と診断された父が、不摂生を正し食事の力で病気を治そうと取り組んだことが「玄菜」の始まりです。
その時、余命幾何と宣言されたにも関わらず、30年間「命」を全うできたのは偏に食の賜物だと強く感じています。
父は健康食と銘打ち、いち早く食と健康を結び付け、体調不良で悩まれている方へ、体に良い食事をお届けしようと取り組みました。
カロリー、塩分、栄養素をバランスよく取れる食事作り。添加物等を一切使わず、食材を厳選しその素材を最大限引き出す。玄菜の優しく美味しい味を作り出すための葛藤はずっと続きました。生産現場に赴き父が良いと思った作物は、農園から生産者の想いも一緒に、玄菜の味に取り入れていきました。たゆまぬ努力、試行錯誤の末に築き上げたのが今の玄菜です。
現在はその父が他界し、息子の健三が引き継いでいます。玄菜の30年の想いを受け継ぎお客様にお食事をお届けしております。
玄菜の味
玄菜は日本で一番美味しい店ではありません。
山口県、または下関市でもそれは違うでしょう。
それでは玄菜の味とは?
玄菜は「毎日食べたい食事」を目指して作っています。
例えば、うだるような暑さで食欲がなくても食べられる素麵のような。
ベロベロに酔っ払って帰ってきても食べたいお茶漬けのような。(これは本人の主観ですが)
体にも心にも優しい味。
食事を作るときに気をつけているのは、基本的なことを怠らずに、丁寧に丁寧に作ること。
加工食品を使わず全て鮮度の良い食材から作る。魚のさばき方、肉の筋の処理、えんどう豆の筋、蕪の皮のむき方、大豆の煮方、食材毎の下ごしらえをきちんとする。同じ食材でいろんな料理を作る。(もちろん添加物や保存料等は一切入っていません。)
栄養バランスや塩分とカロリーにはしっかりと心を配りますので、腎臓に疾患を持たれたり、糖尿病を患っている方でも安心して美味しく召し上がって頂けます。
もちろん健康な方も。
当たり前のことを当たり前に心を込めて作る。それが玄菜の味です。
野菜と人
玄菜では「野菜」にこだわった食事を作っています。鮮度、土、人。
できる限り産地まで赴いて、どんな想いや取り組みをされているか、五感で確かめた上で使っています。自信を持って食材をお客様に提供できるのと同時に、作り手も身が引き締まります。
また特定の農家さんとは、1年を通して「玄菜畑」を一緒に話し合い考えながら美味しい季節の新鮮野菜を作ってもらっています。
無駄な食材を作らず使わず。
農園と調理場が真っ直ぐ繋がり、きちんと経済が回る仕組みづくりに取り組んでいます。
現状全ての野菜というのは難しいのですが、これから多くの生産者との輪を広げて玄菜は共に成長していきます。
生と食と玄菜
山口県下関市長府松小田中町2-28
Tel&Fax083-245-5811
営業時間10:00 - 17:00
定休日土日祝祭日